ハンドメイド作家になりたい留年医学生、いい女になるための成長譚1
これは私という医学部を留年した女が、
留年期間あと半年という危機感に駆られ、
何かを成し遂げたい、ハンドメイド作家になりたい、
女の奮闘記録である。
プライドの高い女である私は、一度世に向かって目標を発信してしまいさえすれば、
きっと何かしら達成するであろう。
そんな動機の
自己満極まりないこのブログであるが、
どうか私が売れっ子ハンドメイド作家兼いい女を達成するのを
温かい目で見届けていただけると幸いである。
時は遡ること半年前。
吹雪撒き散っていたあの夜、元カレに振られた3日後のあの夜。
進級者を知らせる名簿の私の名前は、無残にも漆黒に塗りつぶされた姿にて発見された。
留年した。
留年した。
私は留年したのだ。
留年が分かったその瞬間に冬の海へと原チャをぶっとばし、そしてありとあらゆる友に泣き叫びながら電話をかけた。
何度もかけた。
何日も同じ話を何度もして、何度も慰めてもらい泣いた。
その友達の友情と人間性にそしてまた泣いた。
そして食べた。ありえないくらい食べた。
主食はコロッケとドーナツだった。
ラーメンも好きなものランキング圏外から5位まで浮上した。
深夜にお菓子をやけ食いしながら寝落ちした。
7キロ太った。
そんなの当たり前田のクラッカーだ。
そう、私は病んでいた。一か月少々。
気が付いたら暗黒時代を脱していた。
留年生の日々が始まった。
私は働かなければならなかった。
留年一年分の家賃学費全ての返済を命じられた。
私は部活動に入っていた。
レギュラーとして西日本医学科大会に出るので、ちゃんとある程度の熱量は持って取り組んでいた。
私には留年の友がいた。
一流(一留)の医者という名のもと、学校のない虚無感を感じない暇つぶしをした。
半年がたった。
病み暗黒期から立ち上がった時、
私はこの一年で何かを成し遂げると決めていた。
どうしたものか。
この半年何もしていないではないかと。
焦った。
非常に焦った。
やりたい事リストは山のようにあった。
お金と部活動と主に怠惰が私の行く手を阻んだ。
有意義な留年ライフにすると誓ったのだ。
一端趣味を極めることにした。
ネイルをした。
裁縫をした。
アクセサリーを作った。
だが自己満にも限界が来た。
そうだ。
幼いころの夢だったハンドメイド作家になろう。
これがこのブログ開設までの主な経路である。
この半年何も成し遂げてはいないが、いろいろあった。
本当にいろいろあった。
いい女になりたいと切望してしまう数々の出来事が。
そんなこんなも話しつつ、
目標達成まで記録をつけていこうと思う。
今後のスーパーマックスな大躍進に乞うご期待である。